積丹カヤックス野塚通信
シーカヤックガイドの積丹半島原野生活。
神威岬の波高について
 神威岬の波高を知りたいとき、わたしは気象庁が発表する沿岸波浪予想と小樽海上保安部が発表する船舶気象情報を利用する。
 沿岸波浪予想は、主に大域的な波浪、すなわち気圧配置による風波や前線を源にするうねりの予想値である。局所的な波浪、例えば、寿都湾のだし風で発生した風波が、やがてうねりとなって神威岬に到達することを、沿岸波浪予想は教えてくれない。また、午後から強くなる季節風による風波も、沿岸波浪予想には現れない。これらは有義波高を算出する際に埋もれてしまうのかもしれないし(予想値は五十センチ単位だ)、局所的過ぎて最初から考慮されないのかもしれない。いずれにせよ、沿岸波浪予想はあくまでも『予想』であり、岸に近いほど精度が落ちる。上記サイトに書いているとおり、傾向として利用するのが良さそうだ。
 船舶気象情報の神威岬灯台波高データは、神威岬北方千六百メートルに位置する超音波式波高計で計測したデータを集計したものだ。波高計はその地点の風波とうねりを逃さない。ただ、一メートル単位で示される有義波高データが信頼できるかというと、やはり参考に留めておくのが良いと思う。そこに含まれる誤差はシーカヤッキングには十分大きいと考えられるからだ。なお、船舶気象情報の風速データを利用することで、沿岸波浪予想の不足部分を補うことができる。弁慶岬の風速から寿都湾のだし風の傾向がわかるし、積丹岬の風速は神威岬とほぼ連動しているのである。
 長々と書いてきたが、要するに神威岬の波高をイメージするには沿岸波浪予想と船舶気象情報を切ったり貼ったりアレンジして考える必要がある、ということを言いたいのだ。
 沿岸の岩礁帯を漕ぐシーカヤッキングでは、さらに反射波や砕け波の影響を考慮することを忘れてはならない。千回に一回は有義波高の倍に達する波が観測されるそうだが、単純に反射波で波高が倍になると考えるのであれば、沿岸の岩礁帯では千回に一回の波が頻繁に発生していることになる。神威岬を漕ぐ際の体感が、沿岸波浪予想や船舶気象情報と異なる一番の原因は、その部分かもしれない。
コメント
この記事へのコメント
う〜ん・・・深い。
v-291まいど。お久しぶりです。
只今、病気漁洋中で・・・あっ、違った。病気療養中で久々に人様のブログに遊びに来ました。
相変わらずマニアックですね。
夏になったら、また遊んでください。
2007/02/20 (火) 23:52:50 | URL | いそ吉 [編集]
毎日海を見ているローカルカヤッカーの強みですね〜。どうぞお大事に。酒は全部わたくしが引き受けます!
ところで、絵文字が使えるとは知りませんでした。何を表しているのかさっぱり解ら〜ん。このひとは誰だろ?v-56
2007/02/21 (水) 07:22:49 | URL | shakotankayaks [編集]
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